岸 惠子 – 88歳
もともと作家志望だった岸惠子だが、高校生の頃にたまたま映画に興味をもちスタジオを見学した際にスカウトされ、大学入学までという約束で1951年に松竹に入社。しかしデビュー作『我が家は楽し』がヒットしてそのまま女優になる。1953年から1954年にかけて『君の名は』の三部作が大ヒットし、たちまち松竹スタジオの看板女優になった。
気づいた時にはスターになっていた彼女は、プレッシャーや息苦しさを感じていた。そんなとき、日本とフランスの合作映画『忘れえぬ慕情』の撮影を通して出会ったフランス人映画監督のイヴ・シャンピと結婚。その後はフランスと日本を行き来しながら活動し、海外映画にも挑戦するなど活躍の幅を広げた。離婚した現在はパリの高級住宅街でひとり暮らしをしながらドラマや舞台をこなす。そのエレガントで力強い演技は世界中の人々を魅了し続ける。